87 2002.05.18-19 ★★ 金峰山 2,599M ★★
2002年5月18日(土)〜19日(日) 雨、快晴のち一時雨

浦和南山の会:春山山行(2002.0518−19)
  「金峰山+バーベキュー&キムチ鍋パーティ?」
                              (文責:西さん)

昨年の「男体山・太郎山:浦和南春山山行」の第2弾として、今年は、「金峰山」に決定した。
発起人の文ちゃんは、廻り目平のキャビン泊をお勧めしていた。
当初は、1日目に金峰山の往復後、キャビン泊し2日目、周りを散策する計画だった。
私は過去に、4度廻り目平から金峰山を目指している。
その度に、「一度は廻り目平でキャンプ泊したい」と考えていた。
これは、好都合と早速”計画変更”を申し出て、1日目ユックリ集合しバーベキュー・パーティで酒盛りとし、2日目にピストンし帰宅するように提案した。
文ちゃんも、ホントはそうしたかったらしい。
車提供者に負担になるとの思いで、言い出せずに居たらしい。
直ぐに同意して、他の参加者に賛否を問うてみた。
結局、私の思惑通りに計画変更され、準備を進める事になった。
但し、天気次第では1日目に早朝集合しピストン山行後、キャビン泊もあり得る事を確認した。

前日、天気予報を確認した文ちゃんは、1日目より2日目が天気が良いとの判断で、1日目はユックリ出発となった。(しめしめ)
お昼頃川上村の大型スーパーに到着、バーベキューパーティの食材やお酒などを仕入れた。
スーパーの前で、各自の持参した酒や食材を確認すると、酒類は、ビールを一人3本だけを購入すれば済む事が判明した。
嬉しい悲鳴を挙げながら、バーベキューの食材探しに専念できた。
(現在の住まいに引っ越してからというもの、庭が狭くて家庭でのバーベキューが出来なくなって、欲求不満状態だった。)
買い出し終了後、昼食は蕎麦かうどんで良いからと食堂を探すが、生憎周辺に無かった。
着いた金峰山荘(キャンプ場管理事務所)は、ホテル並みの設備に拘わらず、生憎の団体客のため、昼食が出来ないと断られてしまった。
やむなくキャビン(バンガロー)で、少々、早めのバーベキューパーティの始まりと相成った。
多品種でボリューム有る食材に、「こんなに食べられるか?」と不安を口々にしていたみんなだった。
でも、ユックリ食べ始めれば何とかなるか! と、遅めの昼食と、早めの夕食に納得していた。

キャビンの前に特大タープ(実は、唯のビニールシート)を屋根から覆い、中央に炭のコンロを2台設置し、その周りを囲んだ。
先ずは、ビールで乾杯と長老のmr.百名山さんに音頭をとってもらう。
「おめでとう! 百名山達成!」 「乾杯!」
つまみに文ちゃん特性のオニオンスライス(鰹節かけ)と海鮮サラダ(和風ドレッシング)が用意され、華々しい幕開けとなった。
バーベキューの初めは、野菜系のアスパラ、ニンニクの串焼き。
そして、アサリの殻焼きを堪能した。
保っさんのお薦めでアサリは、そのままが美味しかった。
アスパラ、ニンニク等は、保っさん持参の竹串で串焼きが準備され、なかなか趣があって食べやすかった。
その後、ピーマン、椎茸、ジャガイモ、粗挽きソーセージ・・・、数多く堪能した。
そして、いよいよメインの豚肉の始まりです。
用意した豚肉は、潔兄ィの平田牧場ロース700g、利治長の同モモ700gと、私の持参した肩ロース500g(榛名高原牧場?)。
合計で1900gと少々少な目?。 でも、此位がgood!なんです。
久しぶりの炭火焼きに、身を乗り出し待ちきれない様に、焼けるのを待って、漸くヨダレのしたたる口に運ぶ。
やっぱり保っさんは、達人でした。 お勧めは、塩こしょうでした。
ちゃんと落とし処を押さえています。
ロース、モモは、少し淡泊な趣となるが、これが冷えたビールに良く合うんです。
私のお薦めの肩ロース、脂身が赤身の間に程良く入り込み、熱で落ちる油の燻す具合も絶妙に、その旨さを醸し出してくれます。
久し振りの肩ロースに、先ずは私が舌鼓。 (ンッ、う、美味い!)
「サァ、どうぞ皆さんも肩ロースを食べてみてください。」
「・・・。」
「ね、ね、美味しいでしょう!」
予想通り皆の反応の良さに、単純な私は、直ぐに有頂天。
一躍、饒舌になった。 「バーベキューは、肩ロース・・・」

潔兄ィは、会のMLカウンターで幸運にも1000回を刻んだ殊勲者。
お祝いの美酒がセッちゃんから用意されていた。贈呈式を行い乾杯する。
さて、いよいよ潔兄ィの面目躍如!イカの姿焼きのご披露!
イヤー、イカにも「蟹ミソ」に負けないイカスミだろうか、丸焼きのぶつ切りは、ホントに美味かった!
次いで、とどめはタケノコ焼き。これも美味かった。潔兄ィの細やかさ。
改めて、尊敬し直しました。(ただ者では無かった!)
豪華絢爛な食材に、才能と経験に裏打ちされた達人達で、バーベキューは大成功!

そんな賑わいの中、保っさんは・・・。
持参したおにぎりを丁寧に焼き始め、これ又、持参の醤油で何度も手を掛けてこんがりと焼き上がげてくれた。
「さぁ、どうぞ!」の声と同時に貪りつく。 「う、美味い!」
もう、涙が出そうに美味しい。
先のジャガイモだって、焼けた頃を見計らって持参のバターを一つ一つ丁寧に塗ってから又火に掛けてくれ、皆に「どうぞ!」って。
実に、さり気ない心遣いと豊富な経験に裏打ちされた達人の味を十分に堪能できた。
他に、ヤマメ、イワナ、トウモロコシ、・・・・・。
そうそう、特筆ものが一つ「カラシ椎茸」。
ウームッ、多くは語るまい「絶品!」 よく、酒に合う。
折角、買っていたシシャモや茄子は、残ってしまいました。

宴も酣、すっかり陽もおちて、肌寒さが身にしみてきた。
二次会のはじまり、はじまり。
さて、キャビンの中では、2次会と称して文ちゃんの活躍の場となる。
先ずは、キムチ鍋。夜風で冷たくなった身体に芯から暖まるキムチ鍋。
美味しかった! 暖かかった! 文ちゃんの優しさが身にしみる。
具の少なくなった処で、うどんをブッコミ、「うどんすき」。
最高に美味かったなぁ〜!
欲張りな潔兄ィは、止せばいいのに2杯目に挑戦!
案の定、「食い過ぎた!」と、云うなり布団に沈没。
日頃、お酒を飲まない篠さんが、「にごり酒」を片手に不適な笑みをたたえ寄り添ってくる。
達人の一人、保っさんと3人で美酒に酔いしれた。
何時しか、周りには3人だけで翌日の山行が危ぶまれる。
夜空は、月まで出る回復振り。 明日の山行が楽しみだ!

目を覚ますと、いつの間にか食事の準備が出来ていた。幸せ!
外は、雲一つ無い快晴。やっぱり我々の日頃の行いが良いからだ!
朝食はレトルトとは思えない程の美味しい、美味しい卵雑炊でした。
また、海苔まであって至れり尽くせり。
暖かいお味噌汁の最高に美味かったこと。
後片づけもみんな良く動いて、気の付く人ばかりで手際が良い。

アキラさん家族が合流し、ピストン山行の始まりです。
出発点の廻り目平キャンプ場には、車も多く沢山の人がテントを張っていた。
少々、遅れ気味の出発となったが、出発の合図。
文ちゃん「えー、今回幹事を仰せつかりましたが、此処までです。
この先は、西さんにリーダーをお願いします。」
(エーッ、そんな事云ってなかったでしょう!)
みんなの拍手。(ヤレヤレ、しょうが無いなぁ〜。ブツブツ)
「それでは、ユックリと行きます。」
「ハーイ!」の声。
「いざ、出発ーっ!」(ゾロゾロ)

昨夜の豪華絢爛、超豪勢な料理と美酒に酔いしれて、未だ未だ覚めやらぬ人もチラホラ。
ルートの休憩ポイントは、以下の通り。
@「岩登りの岩」 30分後
A中ノ沢出合 +30分後
B樹林帯中間点 +60分後。
中間点では、瑞牆山と八ヶ岳が迎えてくれた。皆、その展望に大満足。
更に金峰山小屋+60分と休憩した。
前後にばらけるパーティを、休憩ポイントで、かろうじて一つにする。
金峰山小屋からは、最後の登り。
岩がゴロゴロする急登に疲れも最高潮となるが、頂上に着くと疲れは吹き飛ぶ。
生憎のガスに展望が無くなってしまい、おまけに風が出てきて寒かった。
無事山頂を踏んだ事をお互い祝い、固く握手を交わす。
「おめでとう! お疲れさま! 有り難う御座いました!」
記念撮影を撮って、五丈岩に下りていく。
目の当たりにすると想像を絶する大きさにビックリ。
寒さで持参したビールと昼食は、小屋までお預けとなった。

小屋の直ぐ上の大岩の前で、改めて乾杯する。
「おめでとう! 乾杯!」
お腹の空いた身体に文ちゃんの準備してくれたデリシャスパンが美味しかった。
ノリちゃん(アキラさんの長男:小5)のくれたチョコレートも美味しかった。
「サンキュー!」
ノリちゃんは、山頂への最後の登りにお父さんと競争して見事一番乗りを果たした強者でした。
3歳から山登りをしていて、既に富士山も登っている親譲りの剛の者です。
将来がとても楽しみですね。アキラさんも頼もしい息子に満足げでした。
奥さんも、少し遅れはするものの、強者二人に着いてゆく強靱な方でした。
息子を優しく見守る姿とは裏腹に、良妻賢母を絵に描いた様な強さを感じた。
そんな奥さんに、セッちゃんの良き話し相手になって頂ければと願っています。
今後とも、参加の程を宜しくお願いしますね!

下りでは、雨が降り出し、雷も鳴り出し、どうなる事かと心配した。
でも、キャンプ場が近づくにつれ、雨が上がり、ガスも取れてきた。
キャンプ場周りに日が差し、すっかり上天気となった。
周辺の岩だらけの景観に、ユックリと疲れた身体を休めた。
ユックリしながらも、後片づけを急ぎ、帰り支度には卒がない。
アキラさん家族は、中央自動車道を利用して帰路をとる。
そのためキャンプ場でお別れです。
「ノリちゃん、奥さん。又、ご一緒してくださいね!いつでもお待ちしています。」

この日は、首都圏も一日、目まぐるしい天気だったそうです。
前日の天気予報では、「寒気が入り、山間部では大荒れ!」との予報があったと聞きました。
せめてラジオをしっかり聞いておくべきだったと反省しました。

Mr.百名山さん、文ちゃん、潔兄ィ、利治長、保っさん、篠さん、山さん。
そして、アキラさん、ノリちゃん、奥さん。
皆さん、有り難う御座いました。 又、ご一緒してくださいね!

「浦和南山の会」のHPは此方 山さんが管理しています。

西さんの過去の金峰山
山域名 年月日 標高 概要
75 金峰山 2002.01.14 2,599.0 セッちゃん 念願の金峰山。昨年の雪辱を見事リベンジ達成!
45 金峰山 2001.02.12 2,599.0 リベンジトライ!雪の金峰山挑戦。反省を省みず一人山行?
44 金峰山 2001.02.04 2,599.0 雪山挑戦。本番。果たして結果は如何に?
41 金峰山北奥千丈、国師ヶ岳 2000.11.25-26 2,599.0 北奥千丈、国師ヶ岳、金峰山(2,601M、2,591M、2,599M) 雪山挑戦予定。無雪期下見。病み付き気味の一人山行?