78 2002.02.22 ★★ 浅間山 2,568.0M ★★
2002年2月22日(金) 曇り後晴れ
  紀行文(by ??)  

(*注釈:西さんでお送りしています!)
帰りに小諸ICに向かう途中から、浅間山が綺麗に見えました。
噴煙は、真っ直ぐにユックリと天に向かっていました。
手前に牙山、左にトーミの頭、黒斑山が寄り添って綺麗でした。
この時も、本当の浅間山ピークは、見えません。よっぽど奥ゆかしく、姿を見せてくれません。
ふと、北アルプスに目を向けると槍ヶ岳〜大キレット、続いて北穂高岳、奥穂高岳と夕陽で暮れなずむ中にクッキリとシルエットを魅せてくれました。
とっても幸せな気分で、来て良かったと心から思いました。
それでは、浅間山の山行記をどうぞ!
ya78_01 2002.02.22 07:37:15

出発予定の7:30を少々過ぎてしまいました。
駐車場は、「天狗温泉 浅間山荘」前の駐車場です。
この時期、来る人は少ないようです。
この日は、我々の車が1台だけでした。
ya78_02 2002.02.22 08:14:25

「一の鳥居」。歩き始めて30分程。
昨年よりは、雪も少なく、大した難儀無く来れた。
それでも、少ない入山者でルートが分かりにくく、足の踏み抜く箇所が有った。
ya78_03 2002.02.22 08:33:02

「不動の滝」。温泉の為か黄色く氷が囲んでいる。
よく見ると、薄氷で中の滝水が落ちる様子が見えていた。
昨年よりやっぱり暖かいのだ!
ya78_04 2002.02.22 08:39:30

「二の鳥居」。直前の急登は、結構きつかったです。
ここに来て、急に強風に見舞われた。
空を見上げると雲が足早に西から東に流れていた。
時々日が差し、青空も覗くのだが天気は、今一かな?
ya78_05 2002.02.22 09:08:26

二の鳥居を過ぎて暫く登ると展望の開けた休憩ポイントに到着。
周りに、「牙山」や「トーミの頭」が間近に見え、疲れた身体を癒す絶好のビューポイントだ。
ya78_06 2002.02.22 09:22:26

これが「牙山」。
冬の牙山しか知らない私達は、岩山とばかり思っていたが、夏は結構木々に覆われる。
冬とは違う姿に装いを変えるそうだ。
ya78_07 2002.02.22 09:22:38

黒斑山の前鋭峰「トーミの頭」から南に延びる岩稜尾根。
未だ、浅間山・前掛山は見えない。
此処から火山館までは、カモシカ平を経由し、温泉の噴き出し地を通る。
昨年は、ルートを間違って大変でした(先行するパーティが遭難紛い)。
ya78_08 2002.02.22 09:58:43

ルートも間違えずに無事到着。
先を急ぐ為、挨拶だけして行きました。
帰りは、ユックリと休ませてもらいます。
去年の管理人さんでした。「何時に出てきたの?ヘェー早いね!」に勇気付けられた。
ya78_09 2002.02.22 10:11:48

「湯ノ平高原」。昨年は、此処までしか入れませんでした(入山禁止標識あり)。
今年は、先の前掛山まで行ける様になり、標識も新しくなりました。
あくまでも「自己責任で登ってください」と、云う事です。
ya78_10 2002.02.22 10:43:20

湯ノ平高原からは、ワカンを付けて臨みました。
火山館の管理人さんは、3日前に入山有りと言っていましたが、殆ど踏み跡は有りませんでした。
殆どラッセルを強いられ、とても疲れました。
ya78_11 2002.02.22 12:35:05

やっと前掛山に繋がる外輪山の稜線に達しました。
途中からワカンは外し、登っていましたが、上の方は雪も堅くなりアイゼンを装着しました。
風が強くて稜線上は、雲が走っていました。
ya78_12 2002.02.22 12:35:23

立ち入り禁止の標識と柵が設置されています。
後のピークは、浅間山ピークの反対側に位置する火口稜線の一ピークです。
残念ながら浅間山ピークは、未だ未だ見えないんです。
ya78_13 2002.02.22 12:55:04

下で見た浅間山反対ピークです。
右側の稜線が火口の稜線です。覗こうとすると強風で吸い込まれて落ちそうでした。
覗き込もうとしたら、喉を刺す硫黄の臭いのガス!
「止めよう!あっちは無理だから下山しよう!」叫び会いました。
ya78_14 2002.02.22 12:58:08

あの雲の中に本当の浅間山ピークが有るんです。
残念ですが、仕方有りません。
でも、ピースサインは、満足のポーズですよ!
ya78_15 2002.02.22 12:58:38

遠く、前掛山をバックに!
陽は射して来ましたが、強風で運ばれてくる雲は、なかなか晴れません。
ya78_16 2002.02.22 12:59:15

少し見え隠れする浅間山ピーク。
しつこく粘ってみましたが・・・。
ya78_17 2002.02.22 13:01:31

また、今度天気のいい時に来てみたいです。
火口を覗いてみたいですね。
ya78_18 2002.02.22 13:01:53

やっぱり駄目です。
大分、周りも明るくなってきたんですが・・・。
写真には残してくれませんでした。
どうやら浅間山は、写真慣れしていない様子です。
奥ゆかしい限りです。
ya78_19 2002.02.22 13:11:30

有毒ガスと強風の恐怖から、逃れる様に下りてきてやっと一安心。
谷川岳方向でしょうか?
展望は、素晴らしいの一言でした。
ya78_20 2002.02.22 13:11:39

草津本白根、横手山でしょうか?
もしかしたら妙高・戸隠方面かも知れません。
ya78_21 2002.02.22 13:12:00

黒斑山〜仙人岳〜蛇骨岳の稜線。
入山禁止ルートでしたが、現在はどうなのかな?
ya78_22 2002.02.22 13:15:45

セッちゃんお薦めのビューです。
黒斑山が一段と際だっています。
前掛山への登りの厳しさもご理解頂けますか?
ya78_23 2002.02.22 13:50:57

振り返ると雲が切れて青空が広がっていました。
何とも云えぬ「浅間山シンボルの縦縞」です。
この姿は、とっても好きな絵です。
ya78_24 2002.02.22 14:26:11

漸く火山館間近となりました。
牙山が迎えてくれました。
「お疲れ様。お帰り!」と、囁いてくれているようです。
ya78_25 2002.02.22 15:02:45

火山館を一人で管理している「神田恵介」さんです。
30分程、休憩させてもらいました。有り難う御座いました。
ご馳走になったハーブ茶+ブランデーは、とっても美味しかった!
ハーブ茶も素晴らしい香りでしたが、ブランデーを入れるともっともっと!
今度こそ、お酒の差し入れを約束しました(去年の約束を忘れていました)。
ya78_26 2002.02.22 15:03:47

神田さんに撮ってもらったツーショットです。
再会を約束し、お礼を言って下山しました。

神田さんの奥さんは、ポルトガルで民族音楽を勉強しているそうです。
最近は、殆ど麓に下りていないそうです。
ya78_27 2002.02.22 15:46:03

「不動の滝」。見ればポッカリと穴が空いています。
暖かい日和に薄氷が、溶けてしまった。
ルート上の雪も、溶けだして腐っていました。
下りで安易に考えていましたが、結構、苦労させられました。
ya78_28 2002.02.22 16:49:18

昨年より雪は、少なくとても暖かでした。
本峰のピークハントは、強風に依り果たせませんでしが、不思議と充実感のある山行となりました。
又、来たくなる「浅間山」+「火山館」でした。