2009年7月24日〜8月1日 北海道山行記 by 西さん

07/24(金) 曇り時々雨
 21:00 自宅発 22:00 東北自動車道久喜IC入る
07/25(土) 曇り時々雨
 01:15 ??SAで夜食(そば?) 05:30 青森IC〜R7へ
 06:30 青森駅朝市 アウガ(海鮮丼?)http://www.auga.co.jp/com/guide/floor_guide_bf.html
 09:00〜12:40 津軽海峡フェリーhttp://www.tsugarukaikyo.com/ 青森→函館 9便 9:00発 びなす \22,700.-
 14:00〜16:00 R5が大雨で土砂崩れ発生・・・2時間に渡る大渋滞(八雲町周辺では同日午前9時から1時間で30ミリの激しい雨)
 17:00 八雲IC〜高速入る。 18:00 
有珠山SAで食事。
 札幌JCT〜砂川SA:給油〜比布JCT〜比布IC(21:00)
 22:00 道の駅「
とうま」 車中泊
07/26(日) 曇り時々晴れ処により雨
 道の駅「とうま」発
 07:30 道の駅「しらたき」でトイレ休憩。会社の先輩に遠軽出身の人がいました。「こんなに遠いんだ!」と、思いました。
 11:15 北見市端野総合支所 昼食 日曜日で人も居なくて快適
 11:30 北見市、スーパーで買出し、 本屋(福村書店) 情報収集

 12:20 美幌峠 道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」  海抜525mの頂上 世界第2位のカルデラ湖・屈斜路湖
 13:10 弟子屈なび_観光 砂湯 弟子屈町のHPから  砂を掘ると、アッ、熱っーい温泉が出てきます!
 13:35 川湯温泉街の足湯 弟子屈町のHPから
 13:45 硫黄山 弟子屈町のHPから
 此の弟子屈町や屈斜路湖周辺は、何度か訪れているはずですが 新たな発見に驚かされています!
 道の駅「
摩周温泉」 近くの民宿温泉を教えてもらって入浴!
 根室市内で買い出しした。今夜のメインディッシュは、「焼きカキ」!
 18:15 納沙布岬 泊  京都から来たというトレーラー形のキャンピングカーもいました。

07/27(月) 雨時々曇り処により晴れ
 「日本一日の出が早い」 
納沙布岬
 期待しましたが、雨で日の出は拝めませんでした。残念!
 根室市での花咲カニが期待外れに終わったので花咲港に朝一で行ってみました。
 サンマの水揚げに忙しそうで花咲カニは、またも、空振りに終わりました。
 気を取り直して
霧多布岬に行ってみると、とても良いところでした。
 何とも言えない和やかにして、壮大な自然を満喫できました!

 07:15  浜中観光十景「琵琶瀬展望台
  東方沖地震と窓岩 ・・・平成6年10月4日の地震で変形
 08:20 道の駅「厚岸グルメパーク」で、カキの勉強が出来ます。
  『
コンキリエ』とは?
 10:40 釧路市「和商市場」 和商市場・勝手丼
  花咲カニ、毛カニ、etc 「やっぱり釧路ね!」と、納得のセッちゃん!
 16:50 道の駅「しほろ温泉」 泊  焼き肉パーティ?
07/28(火) 曇り後晴れ、時々曇り
 06:40 「扇が原展望台」  鹿追町HP、観光協会HPから  雄大に拡がる雲海は、圧巻!
 06:50 然別湖  ネイチャーセンター (ホームページはこちら
 08:00 「ウペペ登山入口」 国道から30分位入った処
 09:10 16の沢林道終点 ニペソツ山登山口 国道から5分位で石狩岳登山口との分岐で更に30分掛かります
 10:00 石狩岳登山口  前日から入山している客を迎えに 来ていました(若い女性のガイド?)

 11:30 道の駅「おとふけ」でランチバイキング! 2007年に夢に見ていた「ディナーバイキング」のランチ版(ラッキー!)
  急に天気が回復しているので、明日(07/29)幌尻岳に挑戦する事に決定!
  平取町振内(ビラトリチョウ フレナイ)〜の林道を辿り、駐車場へ 泊
  ※この日挑戦して断念した人や、明日山行予定の方々で20数台の車が 停まっていました。

07/29(水) 曇り後晴れ 幌尻岳山行(02:45〜17:45、15:00)
 何とか日帰り出来てホッとして、
平取温泉で入浴。食事は時間切れで間に合わなかった。
 苫小牧に向かい、途中の道の駅「
むかわ四季の館」 泊
07/30(木) 晴れ 樽前山山行(10:30〜11:55、01:25)
 05:00 道の駅「??」発

 06:00 苫小牧のフェリーターミナルでトイレ休憩と情報収集。
 コインランドリーを見つけて洗濯、掃除等々。幌尻岳で役立った「地下足袋」も洗って乾かす。
 樽前山ハイキングが終わると、明日に備えて道の駅「
名水の郷きょうごく」に向かった。
 ※ここは隣に京極温泉があり、
ふきだし湧水は冷たくて美味しい。コンビニも近くにある、快適な場所だった。
 倶知安駅の直ぐ近くのCOOPで買い物して、京極のA-COOPでも買い物した。

07/31(金) 晴れ 後方羊蹄山山行(04:45〜12:00、07:15)
 04:00 道の駅「京極」発

 下山後、秘湯「薬師温泉」(12:30〜13:30)で入浴。
 14:00 道の駅「
らんこし・ふるさとの丘」で昼食(天月そば、たっぷり?そば)
 函館(17:30着)に向かい21:50発のフェリーで青森に。19:00頃から焼き肉パーティで祝杯!

 21:50 函館港 発 (〜01:30)
08/01(土) 曇り時々雨 八幡平山行(07:30〜09:50、02:20)
 01:30 青森港着、ターミナル前で車中泊  04:30 発
 05:30 花輪SAで朝食(握り鮨、巻き鮨、味噌汁) 鹿角八幡平ICでR282へ。
 07:00 八幡平P
 07:30 八幡平ハイキング、10:00〜 焼肉 の後、
 11:00 松川温泉で汗を流して、
 13:00 東北自動車道:松尾八幡平ICから高速道へ入る。
 15:37 東北自動車道 
国見SA 名物「エゴマ豚カツ丼」とトンカツ定食!
 18:00 久喜IC 結構、車は多かったが渋滞までには至らず、19:00頃に自宅に着いた!

307 2009.07.29 ★★ 幌尻岳(2,052M) ★★

【コース】
07/29(水:夏休) 一般車終点駐車場(02:30)→北海道電力取水施設(04:20)→途中10分休憩(沢登り用スタイル替え)→幌尻山荘(07:30)→命ノ泉(08:50)→幌尻岳頂上(10:20-40)
下山開始(10:40)→幌尻山荘(12:50-13:20)→北海道電力取水施設(15:20-30)→駐車場着(17:30)

所要時間(歩行時間+休憩):登り=07:50、頂上休憩=00:20、下り=06:50、合計=15:00 標高差:2,052M-493M(一般車終点駐車場)=1,559M

【コメント】
7/25(土)に北海道に上陸後、未曾有の異常気象に見舞われ連日の降雨に足止めを余儀なくされていた!
7/28の夕刻。天気予報を確認して「一か八か」の賭けで登山口を目指した。この日は、雨の影響で多くの登山者が幌尻山荘に足止めされていた!
そんな中、幾人かの強者(?)が強行下山を試みて、7〜8名が遭難一歩手前の状況で、地元山岳会の救助隊に出迎えられていた。
聞けば、「通常は、深い処でも膝下なのが、今日は胸まで浸かった!」と、話していた。
果敢にも登りに挑戦した人達も、悉く前進を阻まれ撤退を余儀なくされた事を熱っぽく語っていた!
果たして、我々の行く手は如何なものなのか? ・・・非常に不安で、何時になく緊張し興奮しながら寝付く事になった。セッちゃんも興奮していて浅い眠りに終始していたと話していた。「私もそうだ!」と、言うと「エー!何時も通りの高鼾だったけど」と言われてしまった!


【幌尻岳山行記録】
林道終点の駐車場には20数台の車が泊まっていた。入口近くに仮設トイレが二つある
駐車スペースの空いている場所を探したが、2ヶ所しか無かった。
狭そうだったが、その一つに停めた。 此処が今夜の宿泊地である。
数人の人達が集まって、お互いに情報交換していた。
その中に今日挑戦した人が居て、「幌尻山荘までは行けずに名誉の撤退をしてきた」と話していた。
川が長雨で増水していて、相当厳しい渡渉を強いられ、フィックスロープを張りながら、渡渉を繰り返した。
上部の幌尻山荘では管理人が下山禁止の呼び掛けをしていて、駐車場の車も半分位が持ち主不在であった。
下山禁止にも拘わらず、スケジュールに余裕の無いパーティ(女性4人組)が、強行下山していて未だ着かない。
山荘管理人から連絡を受けた救助隊(地元の平取山岳会:麓集落の振内交通に所属)が、迎えに行っていた。
間もなくこの駐車場に帰ってくるはずなので、話を聞こうと集まった人達は言っていた。
ランドクルーザーと1BOXタイプの4WDの2台が林道ゲートに戻ってきて、3人ほどの人が降りて来た。
全身ずぶ濡れで「今日は深いところで肩まで浸かった!」と興奮して話していた。女性4人組みの他に強行下山した人達だった。
救助隊の責任者の人に、待っていた人達が色々と質問していた。その結果として、明日には川の増水も減ってくるだろうとのこと。
幌尻山荘の宿泊予約もキャンセルが出ているので宿泊可能だろうと話しながら、宿泊希望者を確認していた。
我々も宿泊希望を申し出たものか?と悩んだが、日帰りを計画しているので申し出なかった。
空を見上げると、雲が少し出ているが、うす明るく暗くなかった。夜半には、一面に星が輝いていたのも朧気ながら記憶している。

1:30、予定通り起床し身支度した。2:45頃、少し遅れて歩き始めた。15分ほどすると少し若そうな男性一人が追い抜いていった。
林道は、何度も上り下りを繰り返し、下山時の疲れた身体には、辛く堪えそうと思った。
たっぷりと2時間を越える林道歩きに終止符をうって、疲れている間もなく先を急いだ。
山道らしくなって間もなく始めての渡渉点に着いて、渡渉用の身支度に着替えた。
追いついてきた、後続の4人男性パーティに先を譲り、その後を追った。
何度か悩む場所があったが、20Mほど出したロープで確保しながら、渡渉と高巻きを何とかクリアして進んだ。
途中の渡渉点で、半ズボンだけの軽快な格好で、ドンドン登ってきた男性に、唖然としながら先を譲った。
腰まで浸かる場所が何度もあり、全身ずぶ濡れに状態になった。
下山してくる2〜3人のパーティに、数組擦れ違った。皆、苦笑いしていた。どうしようもないと諦め顔だった。
突然、小屋が見えて心からホッとした。
セッちゃんは、服を着替えに小屋の中に入っていった。私も着替える予定であったが、着ていた方が乾くと思い着替えなかった。
地下足袋やロープ、スリング、カラビナなどをデポして小屋の入口に置いた。
小屋から山頂までは、まだまだ遠い。初めの急登に苦しめられる。
展望のある稜線に出ると、幌尻岳〜戸蔦別岳が綺麗に見えて、暖かく出迎えてくれた。
登山道は、大きなカールを間に左回りに大きく回りこんでいた。山頂は、間のカールの反対側である。
登山道の行く手に、遠く、先行者の姿が小さく動いていた。
下山してくる男性一人は、今朝小屋からの人のようだった。その後に、軽快な格好の男性が、下山してきた。
「早いですね」と、声を掛けると、「もう直ぐですよ」と、遠い山頂を指差して励ましてくれた。
少しして大きな岩のところで休憩していると、朝一番に追い越して言った少し若い男性が下山してきた。
小屋までの過酷な渡渉に興奮冷めやらぬ様子で「大変でしたね。ビックリしました。」と、言っていた。
山頂近くで、4人の男性グループの3人が、降りてきて励ましてくれた。その中の一人は、千葉から来た人だった。
4人のパーティは、駐車場で知り合い意気投合して編成された即席パーティの様だった。
4人組の一人は、山頂で我等を出迎えてくれて、「写真を撮ってくれませんか?」と頼んできた。
快く撮ってあげて、「撮りましょうか?」との申し出に、カメラを渡してお願いした。
最近では珍しくなった「二人のツーショット」の貴重な一枚になった。
快晴ではなかったが、遠くの山も結構見えていた。充実感は、相当なもので苦労した甲斐があった。
何とか日帰りできそうだが、ユックリしては居られないので、名残惜しいところだが早々と下山に掛かった。
小屋までの下りで膝が少し痛み出したが、誤魔化しながら何とか降りて来た。
小屋でデポ品を回収してザックに詰めなおして、小屋の水場で水を補給して出発した。
何度も渡渉を繰り返しながら、登りの記憶を思い起こしながら、慎重に下って行った。
高巻くところで一箇所迷う場所があったが、ロープを使って懸垂気味に確保しながら降りた。
天気が回復してきたので、沢登りを楽しむパーティと出くわした。パーティは3〜4組で、多いパーティは、20名ほどもいた。
最後の渡渉点を無事にクリアして、暫く進んで林道終点に着いた。身支度を沢歩きから、林道歩きに変えた。
此処まで無事で、駐車場にも明るいうちに着ける目処が出来て、心からホッとした。
林道歩きも2時間は掛かり、未だ難儀であるが、まずは、無事を喜びセッちゃんと二人、お互いを労い喜んだ。
さて2時間の林道歩きであるが、朝は暗くてよく判らなかったが、幾筋もの大小の滝が、いたるところにあった。
深い渓谷に相当な落差と規模で落ちる様は、まさに大自然の真っ只中に身を置くようで夢心地であった。
濡れた服も徐々に乾いていったが、纏わりつく蚋などに閉口した。
後で気がついたが、沢山の刺された痕ができていた。

漸く駐車場について、帰り支度して平取温泉を目指した。
駐車場は、朝の2/3ほどの車に減っていたが、明日に備えた登山者も来ていた。
帰り支度の私達に、山行内容を問いかけられた。
「2:45に出発して、日帰りして来ました。渡渉は、結構大変でした。」
「今夜、これからの天気次第で、明日の渡渉も変わるでしょう。」と、答えた。
聞いていた二人は、「日帰りできるんだ。3時に出ないと駄目かな?」と、言っていた。
「甘くはないよ」と、言いたかったが、自己責任の範疇なので、なんともいえない。

※下山時、幌尻山荘でこの日宿泊する夫婦に出迎えられた。駐車場に居て我等の所沢ナンバーをご存知の方だった。身支度でロープで確保しながら出発するのを見て「旦那さん、頼もしいね!」と、言ってくれた。しかし、最低装備と思っている我等にすれば、装備のない人達は、とても危険に思えました。(事故の報道も無いので、皆さん無事だったのでしょう?)
※渡渉時に擦れ違う人達は、繰り返される難儀に、苦笑いしながら声をかける人が、多いと思った。厳しい自然条件に全身ずぶ濡れになりながら、なぜか楽しげであった。と、感じた。

【現地情報】
http://www1.ocn.ne.jp/~frenai/
有限会社 振内交通(振内ハイヤー)
代表取締役 樋屋 (平取町山岳会会員)
電話:01457-3-3021
mail:hioku.hiroshi@lilac.plala.or.jp