295-01 2009.05.02-09 ★★ 2009年GW山行 番外編 ★★

05/02(土) 大山:境港
(日) 

【2009年GW山行 番外編】
05月01日(金)晴れ 20時川越を出発。関越道、川越IC〜藤岡JC〜上信越道、更埴JC〜長野道、岡谷JC〜
中央道、小牧JC〜名神道、養老SAまで西さんが運転。所々渋滞。
碓氷軽井沢IC手前のトンネル内に突然の駐車車両ありビックリ!!
養老SAから西宮名塩SAまでセッちゃんが運転。吹田まではすごい渋滞。渋滞は一晩中解消せず、4時間かかる。
05/02(土) 境港さかなセンター、水木ロード
下山後は境港へ観光に。境港さかなセンターの市場食堂でまず腹ごしらえ。
美味しい食事に満足した後、釣り人のバケツを見て回る。
海の向こうには雄大な大山がそびえていた。さかなセンターでは、紅ズワイ蟹がたくさん並んでいた。
味見させてもらうと結構美味しい。自宅と、遠い郷里の「母の日」用に配送を依頼する。
「今が旬のモッサ海老も美味しいよ!」と店の人が言う。味見すると甘くて本当に美味しいので、一緒に送ってもらう。
送料込みの全部で11000円と安価。お隣の「ふるさとの湯」で汗を流して「水木しげるロード」へ向かう。
夕方近くで帰る人が多い。日中は相当賑やかだった様子。妖怪ロードは夕刻が似合うと思う。
観光を楽しんで、次の予定(蒜山)に向かう。そして蒜山高原の道の駅「風の家」に泊まる。
大山登頂後、境港で「さかなセンター」で海鮮料理に舌鼓みを
楽しみました。
隣接する温泉センターで汗を流して「水木ロード」を見てきました。
結構、楽しめました!
05月03日(日)曇りのち晴れ 蒜山3座は冷泉「塩釜ロッジ」から登り始める。登り口には美味しい湧き水がある。
牧場跡のような緩やかな所を歩いて行くとすぐ1合目。その後は急坂だった。
中蒜山からは上蒜山と反対には遠く下蒜山が見えている。カタクリの花がササヤブの中やそこらじゅうにたくさん咲いている。
途中で追い越したパーティの女性に「この後どうするの?」と尋ねられる。「上行って、下行って下山するつもり」と答える。
上蒜山へは一旦急坂を下る。そしてロープも下がる急な登りだが、すぐ終わる。相変わらずカタクリやスミレの花がきれいだ。
上蒜山の標識のある所で、「三角点は向こうよ、薮こぎになるけど」と声を掛けられる。
10分程の薮こぎで三角点のあるピークに到着する。展望はなかった。すぐに中蒜山の分岐に戻り、下蒜山に向かう。
フングリ乢(タワ)までどんどん下る。結構ヤセ尾根になっている。その後少し登って、やっと休憩。
笹原の気持ち良い尾根だ。家族連れや花を楽しんでいるパーティとたくさんすれちがう。人気の山のようだ。
振り返ると雲がとれて大山が見えてきた。
花もカタクリ、スミレ、コイワカガミ、オオカメノキ、ツツジ等々とてもきれいで、人気ぶりがうなづける。中蒜山〜上蒜山〜
中蒜山の往復をやった後なので、下蒜山の登りが堪える。やっとこさ着いた下蒜山からは、遠くに大山と
今日歩いてきた道が見えて気持ち良かった。またフングリ乢を経由する中蒜山への「ダウンアップ」をやりすごして、
塩釜ロッジに下る。大山が物足りなかった分、今日は花や展望を楽しみながらの縦走で満足する。
下山後は蒜山高原の快湯館(やつか温泉)で汗を流す。そして、次は氷ノ山なので、兵庫に向かう。
17時過ぎに若桜の道の駅にたどり着く。食堂は17時で終わっていたが、焼き鯖すしを買う事ができた。
近くのスーパーでトーフや鶏肉を仕入れて、鍋をする。半額の刺身も買ったので、豪華な夕食になった。
焼き鯖すしが美味しかった。
隣接する若桜駅は、蒸気機関車が観光用に走る名所だった。
 
05月04日(月)曇り時々晴れ 登山口の福定親水公園は、氷ノ山を間に反対側で相当遠かった。
朝早く車を走らせて漸く辿り着いた。R29を姫路方面に向かい、新戸倉トンネルを過ぎてから若杉峠を経て養父市を
目指し、途中から琴弾トンネルを通って、R9から鳥取方面に戻るようにして関宮の関神社前交差点から
「氷ノ山国際スキー場」の案内に沿って向かった。

氷ノ山は福定親水公園からの周回にした。やはり人気の山のようで、車が10台程停まっていた。まずは氷ノ山越避難
小屋を目指して、650mの登りだ。木々の間に布滝や不動滝がみえる。急な坂をつづら折りに登り、途中に
地蔵堂がある。しばらく登ると氷ノ山越避難小屋に着く。狭いが感じの良い小屋で休憩する。ここは鉢伏山と
春米コース(鳥取側)の分岐になっている。そこからはブナの巨木が立ち並ぶ稜線を緩やかに登る。
雪も少し出てくる。4才位かな?女の子が若いお父さん、
お母さんと歩いている。少し行くと「わかさ氷ノ山スキー場」からの仙谷コースとの分岐だ。若い女性3人が休んでいる。
挨拶をして更に登ると頂上に着いた。りっばな避難小屋があり、2階には毛布やテーブルもあった。
360度の展望を楽しみながら行楽弁当を食べる。
下山は東尾根を行く。古生沼の標識があるが雪に覆われよく判らない。標高の割に雪が深く、驚きだった。
千本杉を過ぎてしばらく行くと神戸大ヒュッテがある。広いテラスのある立派な山小屋だ。
大屋コースとの分岐になっている。
私達は「氷ノ山国際スキー場」を目指して東尾根を下りる。両脇は笹が茂っているが、登山道は良く整備されている。
しばらく下ると、根曲がり筍が何本も出ている所がある。今夜の酒の肴に少し抜かせていただく。
スキー場付近にはたくさんの人がいた。後は林道をのんびり歩いて出発地点の駐車場に着く。
八重桜が満開で、とても綺麗だった。
近くには日帰り温泉らしいものがないので、R9まで出て福知山ICまでの間で探すことにした。
程なく道の駅「ようか但馬蔵」があり、隣接して「とがやま温泉・天女の湯」があり助かった。
食事も出来てユックリ出来た。
途中のジャスコで買出ししながらコインランドリーで洗濯もした。
多分、朝木市の和田山町、一本柳交差点付近のジャスコと思われる。
次の計画は笈ヶ岳(オイヅル)なので、日本海側を北上する。
福知山ICから高速に乗り(舞鶴道〜北陸道)小浜西ICで降りる。
その先、小浜西ICから敦賀ICまではまだ建設中だった。その日は大飯町の「ぽたる」で車中泊することにする。
今日は記念日の一つで、焼き肉(フライパンを買った)パーティをする。但馬牛は高かったのでタスマニアビーフにしたが
とても美味しかった。根曲がり筍もゆがいて辛子酢味噌で食べたら美味しかった。

05月05日(火)晴れ
小浜では、やはり「ちりとてちん」で見た焼き鯖を食べたいと思った。早朝なのでまだ店は開いてなかった。
それで漁港に行ってみた。焼き魚のい〜い匂いが漂っていた。市場の食堂があった。焼き鯖定食と刺身定食
(日替わりの600円とは違う!)、焼きへしこを頼んだ。その後、観光客が大勢来た。
みんなが料理を待っている最中に、私達の料理がきた。みんなの「おぉーっ」というどよめきがおきて
羨望の眼差しが集まった。熱い視線を感じながら・・刺身も焼き鯖も、へしこもすご〜く美味しかった。
全部で2310円だった。満足して、笈ヶ岳の登山口を目指すことにする。
敦賀ICを目指し、R27を辿る。IC〜小松ICで高速を出る。小松市内の変わったショッピングセンターで買出しする。
R360を辿り白山を目指し、道の駅「一向一揆の里」で小休止する。更に進みR157に合流して
以前白山登山の時通った懐かしい道に喜んだ。
程なく、またR360に分岐して進み白山スーパー林道、中宮温泉方面に向かう。
予定しているコースは、白山自然保護センター、中宮展示場からジライ谷を徒渉していくコースに決めていた。
中宮展示場に着くと、まだ開館中なので、ゆっくりみて回る。駐車場には「笈ヶ岳には登山道はありません。
遭難事故多発」の看板が立ててあった。下山者らしき人には会わなかった。
せっかくなので、中宮温泉まで行ってみる。足湯「薬師の湯」があると案内があるので、坂を上って行ってみた。
熱めの温泉だった。とりあえずは今夜の宿泊地に決めていた道の駅「瀬女」に戻る。
途中、野営地がある「中宮レストハウス」の売店を覗くことにする。店の前で、「山菜の天ぷらを食べていかない?」と
声を掛けられる。天ぷら鍋を置いて揚げている最中だった。「これはフキ、ウド、イタドリ・・」と説明を受けながらいただく。
どれも美味しい。「あそこに流れている水も美味しいから・・」ととても親切にしてもらう。
売店では、田舎おはぎ(きな粉で120円)を買う。
道の駅「瀬女」は新しく綺麗で、居心地が良かった。
05/05(火) 氷ノ山登頂後、次の目標地・笈ヶ岳山麓に移動して中宮温泉に行きました。
笈ヶ岳の登山口の白山自然保護センター中宮展示場に行きました。
天候が思わしくないので偵察だけで中宮温泉:足湯で疲れを癒しました。
05/06(水) 雨一時曇り 能登半島周回 観光
朝から雨なので、能登半島に観光ドライブに行くことにする。輪島朝市は賑わっていた。
干しアワビは、味見して美味だったが、1個6000円と高価だった。蟹は境港の方がずっと良かった。
結局、朝市煎餅を買った。
道の駅「輪島ふらっと訪夢」はイマイチだった。
帰り道、能登丼を食べたいとレストラン浜中に寄ってみたが、あいにくやってなくてガッカリ。
他の店にすれば良かったと後悔する。
登山基地(?)に戻る前に金沢西IC近くのジャスコで買出ししたが、大勢の買い物客で大変だった。
途中の「夫婦温泉」(二度目)で汗を流して、明日の笈ヶ岳の為に、また道の駅「瀬女」に戻る。
「泣き砂の浜辺」に行ってみた。
なかなか判らなかったが、乾いた砂が泣くようだった?
05月07日(木)雨一時晴れ
小雨がぱらついていたが、天気は回復傾向の予報を信じて、中宮展示場に向かう。
駐車場には1台、人が乗っている車が止まっていた。
「今日は停滞する。冬瓜山は雪がないので、手前に薮が少しあるがピークを踏んだ方が良いと、
昨日登った人が話していた」等その人から聞く。
朝5時過ぎ、駐車場を出発する。
残雪期、しかもこのGWの頃しか登れないと聞いていたので、いつか行ってみたいと何年も前から考えていた。
「今年のGWは大山に」という計画があがった時から、大山の後にこの山をと考えていた。
果たして登れるだろうか・・、久々にワクワクした。
遊歩道を歩いて野猿公園に着くと、すぐ右手のジライ谷を徒渉する。
岩にはペンキマークが付いていた。そしてすぐに急な登りになる。ロープも下がっていた。
無駄のない登りを1時間程続けると1271mのピークに着いた。、冬瓜山が見えていた。
アドバイス通り冬瓜山を目指す。いくらか藪こぎもある。ロープや木につかまりながら急登すると、
冬瓜山のピークに着いた。
いつしか雨は止んでいた。シリタカ山を経由して遠くに笈ヶ岳が見えていた。冬瓜平には踏み跡が確認できた。
冬瓜山の東側は雪がたくさん付いていた。踏み跡に沿って、滑落に注意しながらツボ足で下りた。
下りきったところからは緩やかな登りだった。白山が良く見えていた。シリタカ山への登りは、さほど急ではなかったが、
藪が出ている所もあり、少し難儀した。
シリタカ山を過ぎて行くと稜線近くに大きな岩壁があり、左に巻いていく。左下に深い谷が見えて、嫌な感じだった。
滑らないよう慎重に歩を進めた。そして稜線に戻ろうとする所が、すごい藪だった。10mは無い程の斜面だったが、
ネマガリ竹やカンボクが下向に密集していて、それらをかき分け、かつ滑り落ちないようつかまりながら登って行った。
全身が笹藪の中で揉まれた感じで、カッパは真っ黒になっていた。
稜線に出ると、左に2つ程小さなピークを越えた先に頂上が見えていた。右には白山へ続く縦走路があるらしかった。
ゆっくりと、嬉しさを噛み締めながら歩いた。
頂上からは360度の展望が待っていた。雲海の上に、白山やその回りの山が青白く見えていた。
生まれたての山のように綺麗だった。北アルプスや、頂上には雲がかかっていたが御岳や乗鞍も見えていた。
笈ヶ岳は、すばらしい山だと思った。

下山は、冬瓜平への踏み跡が確認できるようなら、冬瓜平経由で行こうと思った。シリタカ山をすぎ冬瓜山の
ピークが見える処で右に行く踏み跡があった。冬瓜平への踏み跡かと思って行ってみることにした。
しかし少し行くと消えていた。冬瓜平は見えていたが、雪崩れたり滝になっていたりしたので稜線に戻ることにした。
1時間ほど時間ロスしたがカモシカさんに会えた。「どうしたの?」と言いたげに此方を見ていた。

下山後は中宮温泉の「くろゆり荘」に行った。胃腸に良い飲める温泉だった。やわらかいお湯の良い温泉だった。
そしてまた道の駅「瀬女」に泊まった。
天気予報を見ると、5月9日(土)は何処でも晴れるようだった。絶好の登山日和なので、やはりこの時期しか
行けない、毛勝山の毛勝谷ルートに決めた。


05月08日(金)雨のち晴れ
魚津を目指す。途中道の駅「カモンパーク新湊」で、白エビのかき揚げの載ったうどんを食べた。
安かったが美味しかった。
富山市では、氷見の回転寿司屋(
すし玉廻る富山湾富山掛尾店)に入った。手頃な値段だったが、
こちらも美味しかった。
毛勝山の登山口(林道終点)には2時頃着いた。林道脇には残雪があったり、フキノトウが出ていたりした。
金曜日のせいか、車もなく、誰もいなかった。
階段があったので、上がってみたが印らしき物はなかった。ここを登って行くのだろうか?ガイドブックには左岸を
行くとあるが、ここは右岸だな・・?と思う。
明日は土曜だし、快晴の予報だからきっと誰か登るだろう・・後を付いて行けばいいや・・と思う。
とりあえずは、引き上げる事にする。少し戻って、カーブになった所に小さく「毛勝山登山口」と書いた木片が
地面にさしてある。(尾根伝いの登山道と後で判る)
さらに戻るとダムの施設に片貝山荘がある。下を水が流れているので、ちょっと怖い感じだが、中を覗くと、
部屋が3つ程あり、炊事場、トイレがあり、きれいに掃除がされていた。もう少しすると、明日登る人達が
泊まりにくるのだろうか。
私達は、泊まるのは市内の方でも良いかな・・と戻る事にする。魚津には、道の駅は無さそうなので、
滑川の道の駅「ウェーブパークなめりかわ」に向かう。昨年、Y&H.Sさん達と、薬師、黒部五郎テント泊
山行の時泊まった所だった。
足湯があったので、ゆっくり入った。天気が良くなっていたので、濡れていた靴やカッパを乾かした。
海に沈む夕陽もみることができた。


05月09日(土)晴れ 6時頃毛勝山の登山口に着くと、車が10数台停まっていた。
さすが200名山と思った。昨日の階段とは反対の方に歩いている人がいる。そして山スキーの人もそちらに
歩いていかれるので、西さんが声を掛ける。なんと、そっちがルートだった。
私達も出発して踏み跡をたどる。なるほど、ガイドブック通り左岸のルートだった。

両脇からの落石に注意しながら1時間程歩くと、大明神沢出合に着く。左の毛勝谷を登っている人達が
何人か、小さく見えている。
大明神沢の方にも、ひとりだけ登っている。「何処に行くんだろう・・?」何回かこちらを振り返りながら
進んでいた。
私達は毛勝谷へしばらく行くと二股(1600m)に着いた。どこからでも雪崩や落石がありそうで気持ち悪かった。
ここからは傾斜が増すのでアイゼンを付けた。デブリは益々ひどくなっていた。登っても登っても雪渓は続いている。
何人か追い越した。それでも続いている。「どのくらい登ったんだろう?」と振り返ってみると、遥か下の方に
小さく人が見える。
「800mの登りって本当に長い」と思った。稜線らしき所が見えてきた。先を行ってた人達は見えない。
下りてくる様子もないので、「頂上はまだまだなんだ」と思う。それにしても、見えている稜線にも仲々着かない。
落石の危険があるので休む事も出来ない。息を整えるのにちょっとだけ立ち休みをして、また登る。
「まるで外国の山のようだ」と思った。そしてやっと稜線に出た。そこは素晴らしい景色だった。
左に少し登れば頂上だった。
とても疲れたが、登れた喜びと素晴らしい景色に満足だった。時間はまだ早かったが、気温が上がり過ぎて、
雪崩が心配だった。景色を充分楽しんだら、「一刻も早く下りなければ・・」と思った。
雪は腐ってザクザクになっていた。50p角のブロックが雪崩ていくのを見た。怖かった。大急ぎで下りて行った。
下山後は宇奈月温泉に行った。超有名な観光地だけに、「ホテル黒部」の温泉は1000円だった。
あまり癖のない、優しいお湯だった。

いい気持ちになって帰路についた。予想に反して、高速道路は渋滞がなかった。
北陸自動車道、黒部IC〜上越JC〜上信越道〜藤岡JC〜関越道、川越ICと辿った。

天気に恵まれ、たくさん登れて幸せだった。どの山も個性的で良い山だった。

【補足】