026 「小西さんちの家族登山 〜妻が語る登山家・小西政継の素顔」 小西郁子

小西郁子(こにし いくこ)
1946年2月2日、神奈川県横須賀市で生まれる。1964年4月、轄ラ川活版所に入社。同社山岳部に所属し、山登りを通じて同じ職場に働く小西政継と知り合い、1966年9月、小西と2人で穂高岳滝谷第1尾根を登攀。その後、数回、小西とザイルを組んで登攀を行う。1969年、同社を退社。1971年、グランドジョラス北壁登頂後、凍傷で両足指10本を切断した小西と結婚。1972年2月、長男・希出産。1973年5月、長女・繭出産。1983年、山岳同志会エヴェレスト登山隊のBCキーパーを母子で務める。その後、家族で登山、旅行多数。1996年9月、夫・小西政継、マナスルで行方不明。

2004年3月24日(水)
今日、「小西さんちの家族登山」小西郁子さん著を読み終えました(2度目)。
山岳同志会において「鉄の掟?」を定めて厳しく困難な氷壁に取り組んだ小西政継氏。
そんな氏の優しく、よく気のきく普通のおじさんだったという一面を身近な奥様が愛情溢れる文章で綴っています。今回もまた魅了させられた。
我が子や弱者に虐待を繰り返す、壊れた偽大人の多い昨今。
夫婦であり親子である家族同士の深い愛情と絆を感じた。
世界中を敵に回しても家族が信じてあげて、身贔屓しないで誰がしてくれるの!
いけない事はいけない、駄目な事は駄目とハッキリと家族で生まれてからいつも繰り返す。
人は人、自分は自分で基準はあくまでも一人一人の個人であり家族である。
強烈な個性であるが、真理をついていると思う。
好きなものは好き、嫌いなことは嫌い。
超一流の子育て教育であり家族の物語です。
是非、ご一読を。
2002年4月22日(月)
今日、漸く「小西さんちの家族登山」小西郁子著を読み終えました。小西政継氏の最も近くに居た奥さんが描くものです。家族への優しさや子育ての事などとても興味深く読ませてもらった。この本を読むと先に読んだ「激しすぎる夢」長尾三郎著は、この本の引用が数多くあった。長尾氏が、郁子夫人から聞いて編集したものなのか定かでないが、「激しすぎる夢」の内容は、小西政継氏本人の著書からの引用も多数あり、読むのに苦痛を感じる事もあった。
その点、郁子夫人の著書は、身近な方故の新鮮さに満ち溢れていて読むのが楽しかった。
さて、次は「垂直の星−吉尾弘遺稿集」吉尾弘著、日本勤労者山岳連盟/編を読み始める。節操が無いようだが、何か読んでいないと落ち着かないというのが素直な心境です。
2002年4月15日(月)
「激しすぎる夢」を読み終える前に間違って持参した「小西さんちの家族登山」小西郁子著を行き帰りの電車で読んだ。なんと、「激しすぎる夢」の記述内容と郁子夫人の著書とは、全く同じ記述があり何だが白けてしまった。
どちらかというと、郁子夫人の著書が面白そうだ。